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05 6月

Androidアプリの署名とAPK、AABの生成について

Androidアプリの署名とAPK、AABの生成について

Androidアプリ開発においては、開発だけでなく公開の段階でも重要なステップがあります。その中でも「アプリの署名」と「アプリのビルド（APK、AABの生成）」は、アプリ公開に向けて不可欠なプロセスです。今回はこれらのステップについて解説し、その特徴や沿革にも触れてみます。

Androidアプリの署名とは

Androidアプリを公開する際、アプリを正確に識別し、その信頼性を保証するために、アプリには一意のデジタル署名が必要となります。これは、特定の開発者がアプリを作成したことを証明し、アプリの更新を安全に行うための仕組みです。

Androidの初期の頃、アプリ署名は主に自己署名の証明書を利用していました。しかし、自己署名の証明書には有効期限があり、それが切れてしまうと新たなアップデートの署名ができなくなる問題がありました。それを解決するため、2017年にGoogle Playは新たな署名スキーム「Google Play App Signing」を導入しました。これにより、開発者はプライベートキーをGoogle Playに委託することで、証明書の有効期限を気にすることなくアプリの更新を行えるようになりました。

APKとAAB

Androidアプリをビルドするとき、アプリの形式として主に「APK（Android Package）」と「AAB（Android App Bundle）」があります。

APKは、Androidアプリのファイル形式で、これまでのAndroidアプリの主流でした。一方、AABは2018年にGoogleにより導入された新しい配信形式で、一つのAABファイルから、デバイスのスペックに合わせて最適化されたAPKを生成・配信することが可能です。これにより、アプリのサイズを大幅に削減することが可能となり、ユーザー体験の向上に寄与しています。

APKとAABの生成

では、具体的にAPKとAABをどのように生成するのでしょうか。ここでは、Android Studioを用いたビルドの 手順を説明します。

  1. Build メニューから「Build Bundle(s) / APK(s)」を選択します。
  2. 出力したい形式を選択します。
    「Build APK(s)」を選択するとAPKが、「Build Bundle(s)」を選択するとAABが生成されます。

まとめ

Androidアプリの署名とAPK、AABの生成は、アプリ開発から公開までの一連の流れの中で重要なステップです。Androidアプリ開発の歴史とともに、これらの技術も進化し続けています。これらを理解し、活用することで、より質の高いアプリの提供が可能となるでしょう。

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